ドンキーの部屋

『小説家になろう』のおすすめと『中医学』に関するあれこれを紹介します

【小説家になろうオススメ】106.天の魚、地の翼。

今回は女主人公のSFを紹介します。ガールズラブがありです。

No.106 天の魚、地の翼。

作者

すにた 様

あらすじ

時代設定は今よりちょっとだけ未来。金髪碧眼の女子高生が不慮の事故で大怪我を負って昏睡状態に陥る。最新先端医療を惜しみなく投じることで、何とか一命を取り留めるには成功した。
しかし、同種の治療をこれ以上続けても意識の覚醒どころか、自発呼吸の回復さえ見込めそうにない。そんな絶望的な状態を伝えられた両親は、医療チームから代替案として提示された新治療方針を藁にもすがる思いで受け入れることにした。
新方針とは「生体部位の修復を諦めて、全身サイボーグへ置き換える」という20世紀には夢の技術と言われたサイバネティクス治療への切り替えだった。それは人間の「核となる生体部分」を損傷の激しい生身から摘出して、人工の身体へ移植するという究極の代替治療でもあった・・・。

出典:本小説あらすじより

感想

これは2036年から始まる少し未来のお話です。

主人公は不慮の事故にあい全身をサイボーグに置き換えることで一命を取り留めた女子高生です。
そして序盤はその主人公と主人公の学校に転入してきたヒロインとの関係を作っていく日常系の話が中心になっていきます。
ガールズラブです。

とあるきっかけで通じ合った二人が遊びに出かけ仲を深めていく平和なものです。

ただこの物語はSFであり、日常系に収まるようなまったりした物語ではなく、主人公の周りはそうでなかったとしても世界には闇が多く、主人公の見えないところで常に誰かが悲しんでいる、そういう背景が物語の基軸に存在している少し重めのお話でもあります。

最初は主人公の学校周辺の話から始まり、他県に足を伸ばし、話の規模は日本、そして世界へと広がっていきます。

ただ、重めの設定があって、主人公も常に幸せであれるような平和な話ではなく、辛い局面に遭遇し悲しむこともあるのですが、ハッピーエンドが確定しているのでソコは安心していただきたいです。

ただひとつ欠点をあげるとしたら、文字数の多い小説にありがちなのですが、話が脱線することが多く、物語の展開に関係ないところに文字を割いて中々物語が進まないもどかしさを感じることがありました。

それでも各キャラクターの個性が立っていてその先を知りたいと言う思いが先に立ち、無事最終話まで読むことが出来ました。

全身サイボーグに置き換えられた少女が過ごす少し未来の物語。少しでも興味を持って貰えたならば是非読んでみてください。


評価

総合評価D
女主人公
ガールズラブ
全身サイボーグ

その他

完結済み
文字数 3,281,384文字

小説リンク

こちら

今までの紹介まとめはこちら↓↓↓
donngy.hatenablog.jp