ドンキーの部屋

『小説家になろう』のおすすめと『中医学』に関するあれこれを紹介します

【小説家になろうオススメ】107.煤まみれの騎士

今回は書籍化もしている男主人公のハイファンタジーを紹介します。主人公は落ちこぼれで最強です。

No.107 煤まみれの騎士

作者

美浜ヨシヒコ 様

あらすじ

男爵家の長男、ロルフは、知勇ともに大いに優れた少年だった。その将来を疑う者はおらず、婚約者のエミリーや妹のフェリシアからも慕われていた。
当人も努力を怠らず、貴族家の嫡男でありながら騎士として叙任されることを夢見て真摯に文武を修めていた。
だがロルフは、十五歳の時に授かるはずの魔力を授からなかった。それは異例で、女神に棄てられたことを示していた。その日から、ロルフには侮蔑の視線が向けられることになった。
逆に婚約者のエミリーは最大級の魔力を授かり、即座に騎士に叙任された。彼女はロルフが優れた人間であると信じ続けたが、周囲は違った。
ロルフは男爵家を廃嫡され、婚約を破棄され、従卒としてエミリーに仕えることになった。さらに彼は騎士団で"煤まみれ"と呼ばれ、下男のような扱いを受けた。
しかしそれでもロルフは境遇を悲観せず、自分を信じて剣を振り続けた。その結果どのような未来が待ち受けるか、彼には知る由も無い。
ロルフは様々な出会いを経て、守るべきもののために、想像もしていない戦いへ身を投じていくことになるのだった。


出典:本小説あらすじより

感想

神に見捨てられた男が主人公の硬派な戦記です。

主人公はあらゆる才能に優れ、婚約者の少女や妹と共に幸せな幼少期を過ごしました。
しかし15歳の頃に授かるはずの魔力を授かることができず、それは女神に見捨てられたことを示していたために、ここから不遇な主人公の生活が始まります。

主人公は剣術の才能はあるものの魔力がないために魔力持ちの人間にはダメージがほとんど与えられない。
つまり周りの全ての人間にダメージを与えられなくなった主人公は事実として最弱の存在であり、神童としてもてはやされていた時の反動もあって周囲の人からは蔑まれ見下されてぞんざいに扱われていきます。
そしてあれだけ慕い認めてくれていた婚約者や妹からも見捨てられて主人公は孤独に生きていきます。

しかしそれでも主人公は当所の夢を忘れずに鍛練を続け、ひたすらに剣の腕をみがきます。
残念なことにこの努力を見ても認めてくれる人はおらず、孤独に鍛練を積んでいくのですが、ここで今までの努力が報われ、とある剣と出会いを果たします。
この剣は魔力を持たない者にしか扱うことの出来ない最強の剣で、ここに今まで積み重ねて来たものを発揮出来る機会が訪れました。
そして全てを見返す物語が始まります。

重厚な戦記で人同士の戦いをしっかり書いていて、主人公が活躍する部分もしっかり用意されていてとても面白かったです。

敵にダメージを与えることの出来ない剣士がその手段を手に入れ周りを魅了していく物語。少しでも興味を持って貰えたならば是非読んでみてください。

評価

総合評価C
男主人公
落ちこぼれ
女神

その他

更新停止中
文字数 616,841文字

小説リンク

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今までの紹介まとめはこちら↓↓↓
donngy.hatenablog.jp