【小説家になろうオススメ】72.闇に染まった死神は、怠惰で強欲な聖女に忠誠を誓う
今回は女主人公のハイファンタジーを紹介します。異世界転生で主人公最強。ガールズラブありです。
No.72 闇に染まった死神は、怠惰で強欲な聖女に忠誠を誓う
作者
早海ヒロ 様
あらすじ
両親から虐待され、挙句に売られそうになったわたしは、自ら命を絶ちました。
次に目覚めたのは異世界。髪の色で使える魔法が決まり、決められた色以外は魔法が使えず蔑まれる世界で、わたしは最悪の劣等髪と揶揄される黒髪で生まれ変わりました。
前世からの不幸に嫌気がさし、すべてを諦めかけたわたしですが、今はこうして生きています。「どうせ捨てる気の命なら、勿体ないから私の為に使いなさい」
そう言ってくださった主人に出会い、わたしの人生は変わりました。
わたしは誓いました。この御方、ノア様に生涯をささげることを。
貴方が往くその覇道に、最後まで付き合うことを。だからノア様、もう少し我儘を控えてください!
出典:本小説あらすじより
感想
異世界に転生しその世界に絶望した主人公が同い年の少女に拾われて忠誠を誓い、彼女の覇道を支える物語です。
この世界には魔法があり、各々がどのような魔法を使えるのかは髪の毛の色で判断することができます。赤髪ならば火、青髪ならば水といった具合です。
そして主人公は黒髪を持つその世界に一人しか存在しないと言われる闇魔法を扱うことができ、彼女のご主人様は金髪で闇魔法と同等の希少性を持つ光魔法を扱うことができます。
主人公のご主人様は世界征服を企んでいてその達成の為に武力を求めます。そして目を付けたのが闇魔法と光魔法以外にも存在する希少な魔法を持つ者たちでした。
幸い髪色を見れば何の魔法を扱うことができるかは一目瞭然の世界であるので、早速行動を始めます。
そしてその希少魔法の持ち主を見つけ出し仲間に加えるまでが第一部の前半、その力を用いて戦争をするのが後半となっています。戦記ものとして読むと色々もの足りないので、人間関係を中心に書いたファンタジーだという認識で読み始めるのがこの小説の正しい読み方だと思います。
この小説はプロローグにあたる第一話が仲間を集め終わり、既に戦争に突入しているところから書かれているので、私は戦記ものだと勘違いして読みはじめてしまいました。
それとこの物語は主人公ageではなくご主人様ageが過剰かなと思いました。ご主人は頭脳明晰で常に先を読み、瞬時に幾通りもの選択肢を検討し判断を下すことが出来るらしいのですが、当たり前に分かることを当たり前に言っているだけだと感じてしまいました。
ここら辺の評価は読者に押し付けるのではなく、自然に感じさせてくれると嬉しいのですがこうご期待です。
今この小説の第一部が終了して第二部へと突入するまでのインターバルの期間なので、このタイミングで読み始めると第二部を始めからリアルタイムで楽しむことができるのでこの機会にどうでしょうか。
異世界に転生した主人公が同い年の少女に拾われて恩に報いるために彼女の夢を叶えようと努力する従者の物語。少しでも興味を持って貰えたならば是非読んでみてください。
評価
総合評価D
女主人公
闇魔法
光魔法