【小説家になろうオススメ】79.勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした
今回は書籍化もしている男主人公の異世界恋愛ものです。ハーレムあり、人脈チートありです。
No.79 勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした
作者
灯台 様
あらすじ
ある日突然異世界へ、どうやら勇者召喚に巻き込まれたらしい。当然勇者は俺ではなく別の人……正に王道ともいえる展開に疑心暗鬼を募らせながら、俺は戦乱に身を投じていく――なんて事は全く無かった。
魔王? 1000年前に倒されました。勇者? お祭りの主役です。貴族? 親身になって世話を焼いてくれます。魔族? 人間と良好な関係です。戦争? 800年以上起ってません。魔物? ギルドと騎士団が対応します。送還? 最終的にノーリスクで帰れます。
巻き込まれた俺の今後はどうなるの? この異世界を存分に楽しんで頂き、交流や観光を行ってもらい、10年に1度の世界をあげてのお祭りを体験した後……怪我無く無事にお帰り頂きます。
異世界は――平和でした。
魔界の魔族、神界の神族、人界の人族、3つの世界と3つの種族が親しき隣人となって過ごす平和で優しい世界。
帰還までの1年を平穏に過ごしたいと思う気持ちとは裏腹に、何故か俺の周りには各界の重鎮ばかりが集まって来て……
出典:本小説あらすじより
感想
異世界に転移した平凡な主人公による恋愛メインの物語です。
甘々でシリアスとは無縁で文章はしっかりしていてハーレムもある、とても読みやすいものでした。
小説家になろうに多く存在する、多数のヒロインが登場してもそれが主人公を持ち上げる機械となるような物語には嫌悪感を抱いている方も多くいると思います。しかしそのところこの物語では、ヒロインのひとりひとりに歴史がありしっかりとキャラクターが立っていて脇役と呼べる存在はいません。ハーレム嫌いな私でもこれは違和感なく読むことが出来たのがこの小説の優れている何よりの証拠だと思います。
そして書籍化もしていて11巻まで出版されているのでこの小説の人気のほどが分かると思います。
そしてこれは異世界の話でもあるので軽い戦いは存在するのですが、ここは主人公の人脈チートによってあっけなく終息します。この物語のメインはあくまでも恋愛なのでそういう要素は薄めです。
しかしだからと言ってストーリー性がまったくないわけでもなく、ヒューマンドラマとして長い時間をかけて築き上げてきた人々との関わりが、深まり絡まり引き剥がされて主人公に感情移入する人には涙なくしてこの小説を読むことは出来ないでしょう。
異世界に転移してあらゆる女性をその毒牙にかけていく平凡な男の物語。少しでも興味を持って貰えたならば是非読んでみてください。
評価
総合評価D
男主人公
ハーレム
人脈チート