ドンキーの部屋

『小説家になろう』のおすすめと『中医学』に関するあれこれを紹介します

【小説家になろうオススメ】61.ファクトリーマネージャー~自重しない工場都市開発記~

今回は男主人公のハイファンタジーを紹介します。異世界転移、知識膨大な物作りのお話です。

No.61 ファクトリーマネージャー~自重しない工場都市開発記~

作者

かくぶつ 様

あらすじ

『おい、魔物よりも化学反応の方が厄介だぞ!』

《一行あらすじ》
ひのきの棒を持った技術者が持ち前の現代知識を最大限活用して、いろいろ開発しながら都市を発展させていくお話。


《真面目なあらすじ》
転移した先は滅亡していて周りには魔物しかいない。
やってきたのは広範なモノづくりの知識を持っている技術者である。
滅亡した都市で出会ったゴーレムの錬金術はあらゆる物質を錬成でき、労働ゴーレムを作れるが脱出する手段を持っていなかった。
そこで、二人は力を合わせて資源開発を始める。
だが目の前に立ちはだかるのは強大な魔物――――だけではなく物理現象と資源不足が襲ってきた。

特にチート能力のない工場長は知っている知識と論理的な思考で、それら全ての問題を解決していく。
だがその知っている知識とは大量生産を前提とした物量とパワーの論理だった!
それにより滅んだ都市の周辺環境を短期間で激変させていく……。


出典:本小説あらすじより

感想

これは異世界でひたすら物作りをするお話です。

主人公は現代の物作りの知識が膨大で、その知識を生かして転移してしまった荒廃した町からの脱出を目指します。
とはいえいくら膨大な知識があったとしても、その世界でそれを一発で再現し、トントン拍子であらゆる物を作り上げていくわけではありません。当然多くの失敗をします。
トライ&エラーといえば物作りの基本ではあるのですが、これを真正直にやると時間が掛かるばかりで主人公はあっという間に寿命を迎えてしまうことでしょう。そこで登場するのが錬金術を扱うことが出来るゴーレムで、さらにゴーレムがゴーレムを作り出すことで主人公の手足は増え、錬金術で物語の過程をすっ飛ばすことで大幅な時間短縮を実現しています。

この小説はあくまで物作りを主題としているので、エッセンスとして小さな事件をひとつまみといった頻度がとても少ないので、こういう系統の物語に慣れていない人は話の展開の遅さにヤキモキすると思います。なのでこの小説を読むときは1から10まで物作りを楽しむと、そういうスタンスで読まれた方がこの小説を純粋に楽しむことが出来ると思います。

この小説は既に完結していて、終わり方もこの小説らしい良いものでした。文字数も46万字と多すぎることもないので気楽に読みはじめて欲しいです。物作りは物語の区切りがつきやすいのでそういう意味でもおすすめです。

物作りの知識が豊富な主人公が送る試行錯誤の物語。少しでも興味を持って貰えたならば是非読んでみてください。

評価

総合評価D
男主人公
物作り
発展

その他

完結済み
文字数 467,261文字

小説リンク

こちら

今までの紹介まとめはこちら↓↓↓
donngy.hatenablog.jp