ドンキーの部屋

『小説家になろう』のおすすめと『中医学』に関するあれこれを紹介します

【おすすめ紹介】34.元聖女様は貧乏男爵家を立て直す! 「あなた達しっかりなさいませ、自分の人生は自分で切り開くものなのですよ」【小説家になろう】

今回は女主人公のハイファンタジーを紹介します。現地主人公、現地転生憑依、家族奮闘物語です。

No.34 元聖女様は貧乏男爵家を立て直す! 「あなた達しっかりなさいませ、自分の人生は自分で切り開くものなのですよ」

作者

白猫なお 様

あらすじ

セラニーナ・ディフォルトは聖女として天寿を全うし、100歳を迎えた今まさに天に召されようとしていた。孤児院で生まれ、聖女の力を認められると、人一倍努力し、大聖女と呼ばれるまでになったセラニーナ。老後は薬の研究に力を注ぎ、本人の知らぬ間に賢者とも呼ばれるようになっていた。
そんなセラニーナが満足した自分の人生を振り返って居るときに、助けを求める声が聞こえてきた。
『お願いです! 神様、賢者様、聖女様、助けて下さい!』
その声に共鳴すると、セラニーナは気付けば子供の姿になっていた。それもニーナ・ベンダー男爵令嬢として……
国の端に位置する貧乏なベンダー男爵家を立て直す元聖女の戦いが始まる物語。
「あなた達しっかりなさいませ、自分の人生は自分で切り開くものなのですよ!」セラニーナは家族を鼓舞し、貧乏脱却を狙うのだった。


出典:本小説あらすじより

感想

主人公はとにかく行動的で、新しい家族や友人に対して親愛の情を持って行動的していきます。まだまだ幼い兄と姉、呪いに侵されたお父さんと長いこと失踪しているお母さん。近場の森で拾った使用人に以前の彼女の弟子たち。多くの登場人物たちを持ち前のバイタリティーで振り回し、領地改革、お家再建に乗り出していきます。
この物語、2人の兄姉がとにかく可愛いです。自分たちの家の苦しさを子供ながらに認識し、自分たちで出来ることには全力で取り組む。そして精神的には大人で、しかし子供たちにとっては妹な主人公が導いていくことになります。兄と姉も妹の中身が変化していることには気がついているのですが、それでも尊敬できる妹として主人公と関わり、その空気感が現実では再現の難しい独特なものを醸し出しています。
主人公の理念として、自分のことは自分でやるべきである。主人公はあくまで助言をするだけで、行動するのは当人たちだという考えなのですが、現在は家族の一員でもあるためそこら辺が曖昧で、彼女の人間らしさが表されているのかなと思います。
目の前に課題があればそれを解決し、また新たな課題が表出する。事前に手を打ち解決するとまた課題が。これを繰り返すことで状況が少しずつ改善されていく爽快なお話です。苦労をしつつも家族一丸となって問題を乗り越えていく様はとても眩しく、美しいものでした。

大聖女のお婆ちゃんが子供に憑依し、貧乏な実家を盛り上げていく物語。少しでも興味を持ってもらえたならば是非読んでみてください。

評価

総合評価D
女主人公
お婆ちゃん主人公
貧乏脱却
兄と姉の成長

その他

週2,3回更新
文字数 680,915文字

小説リンク

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今までの紹介まとめはこちら↓↓↓

donngy.hatenablog.jp