《小説家になろうおすすめ》28.新米女帝の塔づくり！～異世界から最強侍女を喚んじゃいました～
今回は女主人公のハイファンタジーを紹介します。主人公普通、侍女無双です。
No.28 新米女帝の塔づくり！～異世界から最強侍女を喚んじゃいました～
作者
藤原キリオ 様
感想
無窮の塔バベルと呼ばれる塔の中には無数の塔、いわゆるダンジョンが内包されています。塔の中に塔です。
この世界に住む人塔の攻略に挑む者を挑戦者と呼び、それを迎え撃つ者たちを塔主と呼びます。彼らは塔の内装をいじり、時には罠を仕掛け、時にはモンスターを溢れんばかりに用意して挑戦者としのぎを削ることになります。
塔に挑む者がその世界の人々ならば、塔主となるのは誰なのか、それはやはりこの世界の住人から選ばれます。
この世界、挑戦者として塔を攻略した者を英雄と称えるだけでなく、塔主となった者もまた英雄として称えられます。この挑む者と迎え撃つ者、挑戦者と塔主が互いに尊重しあい本気で殺し合うのが凄く不思議で面白い世界観です。塔主は普通に街に買い物に出掛けますからね。そして町の人には歓迎されるという。神が実在するからこそのそういう世界観です。
そしてこの物語の主人公は何の特徴もない普通の娘。彼女は老若男女、様々な境遇の人たち数十人の中の一人として500代目の塔主に選ばれました。塔主に選ばれると特別な能力が一人ひとつ神様から与えられるのですが、そこで主人公が授かったものは異世界のメイドでした。それも四本腕の最強のメイド。そしてこのメイドと共に与えられた『女帝の塔』で主人公は戦っていくことになります。
この物語は同期がいて先輩がいて、彼らと牽制し合いながら挑戦者を迎え撃たなければなりません。生まれたばかりの塔にいきなり上級者が来てあっさりと潰されてもそれはこの仕組みを作った神としても面白くないため、そこら辺は神様が良い具合にルールを儲けてくれています。
そしてルーキーの塔主としての戦いが始まります。ただの街娘だった主人公が、強いからと言ってメイドに頼りきるのを良しとせず、塔主として、女帝としての自分を作り上げていきます。
同期たちとの格付け、長い年月をかけて作り上げた塔を持つ先輩の存在、そして今はまだ神様の制限により女帝の塔に直接手を出すことが出来ない上級の挑戦者たち。彼らと主人公との物理的、間接的な戦いが間近に迫っています。と、いうところで半年ほど更新が止まっていますが、私としては作者様の無事を祈り、更新をゆっくり待つしかありません。
更新されないもどかしさを共有できる人急募。
塔主に選ばれた街娘が、女帝として無窮の塔に君臨していくことになるだろう物語。少しでも興味を持ってもらえたならば是非読んでみてください。
評価
総合評価D
女主人公
恋愛要素なし
ダンジョン運営
メイド召喚
いいえ侍女です
新米マスター
命懸け
