【小説家になろうオススメ】101.俺と君達のダンジョン戦争
今回は男主人公のローファンタジーを紹介します。主人公は頭脳明晰、ヒロインが最強です。
No.101 俺と君達のダンジョン戦争
作者
トマルン 様
あらすじ
豆腐メンタル系の最強ヒロイン × メンタル強めの頭脳派主人公！！
西暦2045年、地球人類は4つの並行世界から同時に侵攻された。
世界各国より男女2名ずつ選出された探索者という存在。
探索者達は4つの並行世界それぞれが作ったダンジョンを攻略することで、並行世界からの侵略を防ぐことができる。
同時に各国の国境線は干渉不可の障壁により遮断され、輸出入や電子情報のやり取りが不可能となってしまう。
亡国の危機に晒される各国を救えるのは探索者達のダンジョン攻略中に得られる魔石という資源のみ。
ごく普通の大学生である主人公は、日本の探索者の一人として選出されてしまう。
日本の国境も他国同様に遮断され、輸出入が閉ざされた日本は亡国の危機に。
ダンジョンで得られた魔石が資源となって日本への援助になり、青年は自身の命だけでなく国家の命運まで背負うことになってしまう。
その様子は全国民に生中継であり、日本国民が見守る中、青年は戦争の舞台であるダンジョンの攻略を進めていく。
敵は強靭な肉体の化物、魔法を使う亜人、狂暴な天使、カッコいいロボット。
青年が相棒たる少女と出会った時、亡国になりかけていた日本の快進撃が始まった！フワッとした感じに書き上げられた、ゆるキャラ達の織り成すハートフルほんわかギャグストーリー！
LOVE満載！出典:本小説あらすじより
感想
ダンジョン探索に政治的なあれこれを含めたとても深みのある物語です。
主人公は異世界からの侵略を調停する謎の存在に選ばれたダンジョン戦争の参加者の日本男児で、その戦争の参加者は地球の各国から男女1名ずつ選ばれました。
始めは状況把握に努めた主人公はその後もうひとりの日本人であるヒロインと共に本格的なダンジョン攻略に乗り出していくのですが、ここに先にも述べた地球における各国の政治が絡んできて、これがオリジナリティを生み出しています。
この設定でここまでのリアリティがあるのは純粋に感心いたしました。
そしてダンジョン戦争に勝利したあとのことも考えて行動する主人公が格好いいです。
主人公はヘタレであれど頭脳明晰で、最初のうちはヒロインの能力のごり押しで攻略出来ていたダンジョンも戦略を駆使しなければ難しくなり、4つのダンジョンを各国の代表で協力して攻略していきたいところですが、その貢献度に応じて報酬が手に入るシステムから常に足並みを揃えた行動もできず。
ここに国力を背景にした恫喝紛いの話し合いや、個人の能力を背景にした脅迫紛いの会談を行ってダンジョン攻略を進めていきます。
私は特にこの政治的なやり取りに主人公の能力が最大限に発揮されていて、しかし一方的な展開にはならない感じがとても好みでした。
現在は更新を停止していますが、今までも思い出したように更新を再開されて来たので気長に待つのが正解かなと思います。
そして待つことが苦にならない面白さです。
各国の代表者が母国の存続をかけて戦うダンジョン戦争。少しでも興味を持って貰えたならば是非読んでみてください。
評価
総合評価A
男主人公
ハーレム
ゆるキャラ
