ドンキーの部屋

『小説家になろう』のおすすめと『中医学』に関するあれこれを紹介します

《小説家になろうおすすめ》26.孤独の魔女と独りの少女

今回は女主人公の弟子育成系ハイファンタジー。主人公最強です。

No.26 孤独の魔女と独りの少女

作者

徒然ナルモ 様

感想

遥かな昔、あらゆる魔術や法則を極めぬき老いすらも超越した魔女たちが世界を救い、永遠の命で持って人間たちを管理、導いていました。表舞台に立って奮闘してきた七人の魔女たちの世界への影響力はその実績もあり、凄まじいものがあります。子供でも魔女たちの名前を知らない人はいないほどに。
そしてその裏で過去に仲間達と共に世界を救った八人目の英雄、通称孤独の魔女が森の中で死にかけの子供を拾い成り行きから弟子として養い育てていくことになります。世界をひっくり返す力を持つ魔女が弟子を持つのは異例中の異例。弟子の少女がどう育つのかそれは誰にもわかりません。世界の敵となるのか、それとも師匠に習って英雄となるのか。
孤独の魔女と共に世界を救った他の魔女たちは世界の平和の為にそれぞれの立場から尽力してきたため知名度は抜群。しかし主人公は数千年の間自分の森に引きこもっていたので、今では存在も不確かな違う意味で伝説の存在と化してします。
この初期設定ありきで、基本主人公の一人称で物語が進んでいきます。数千年という時の変化のおかげで色々な面が謎に包まれ、主人公の歩みに合わせてそれが払われていく感じが凄く楽しいです。
主人公は数千年を森の中で過ごしていただけなので別ですが、他の魔女たちは、最初は志高く世界とそこに住む人々に貢献していた筈が、楽しさや達成感もあったはずなのですが、自分勝手な人間の醜さに失望し、手を出すことの無意味さに妥協を重ねていくことになります。
しかしここに個性が現れ、同じような苦労を経験したそれぞれの魔女が出した結論が全く別のもので、そこに昔馴染みの孤独の魔女が現れることで更に変化を促していくことになります。
これらの大きな流れに加えて、読者は弟子の暴走成長弱さや強さを見ていくことになります。弟子も魔法の才能豊かで将来が楽しみになる子なのでその成長を見守っていきたいものです。

引きこもりの魔女が弟子を拾い、過去と向き合い、外の世界へと歩き出す追憶と成長の物語。少しでも興味を持ってもらえたならば是非読んでみてくさい。

評価

総合評価D
女主人公
主人公最強
弟子と共に成長

その他

毎日更新
文字数 6,155,394文字

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