ドンキーの部屋

『小説家になろう』のおすすめと『中医学』に関するあれこれを紹介します

【小説家になろうオススメ】123.透明な檻の中で

今回は男主人公のSFを紹介します。

No.123 透明な檻の中で

作者

水月一人 様

あらすじ

ある日、目が覚めたら、存在しないはずの妹と暮らしていた男・甲斐は、自分がゲーム世界にいることに気がつく。2070年現在、科学技術は完全意識没入型のVRゲームを生み出していたから、そういうこともあり得るのだが、問題は、何故自分がそんなことになっているのか、全く記憶がないことだった。彼はさっさとログアウトしようとするが……

一方、心臓移植手術から生還した少女・マイアは、それ以来、ゲーム世界に閉じ込められた奇妙な男の夢を見るようになった。彼は現実に戻ろうと悪戦苦闘するのだが上手く行かず、日に日に精神が蝕まれていく。もしや、この男こそ、心臓の元の持ち主なのでは? そう思ったマイアは彼を助けたいと願うのだが……

2つの世界が接近する時、彼女の周囲で次々と殺人事件が起こり出す。果たして、その犯人は? これはゲームと現実、虚構とリアル、2つの世界を股にかけた近未来サスペンス。(隔日20時更新)

出典:本小説あらすじより

感想

玉葱の作者が帰ってきました!
これは現実世界でとある出来事をきっかけに昏睡状態に陥り、仮想空間にて心臓移植に同意したものの何故か意識が残り続けてしまった少年と心臓を移植された少女が織りなす物語です。

主人公の少年が取り残された世界はグラセフのような犯罪が日常の一部なゲームの世界で、その世界の妹と共にまずはそこに順応していきます。
そして移植された方の少女は少女で何故か仮想空間に取り残された少年の夢を見ることが頻発し、それを家族に相談したことから現実世界でも騒動巻き起こっていきます。

この物語はまだ始まったばかりで世界観の説明を読者にし終え、物語が大きく動き出したところです。
これからどのように話が広がり、どのような結末を迎えるのか。この作者様の実力は既に証明されていてエタる心配もしなくて済むので、純粋に続きを楽しみに出来て何だかとても幸せです。

ただ1つ注意なのが、この物語ではゲームの中とはいえ主人公の少年は普通に犯罪を犯しますし、殺人もします。そして血のつながりのない本物の妹と同意の上で夜の営みを行います。
良くも悪くも人間らしくて、無味無臭ではない主人公です。

虚構とリアルが交錯する一風変わったSFサスペンス。少しでも興味を持ってもらえたならば是非読んでみてください。

評価

総合評価C
男主人公
犯罪
サスペンス

その他

隔日更新
文字数 148,435文字

小説リンク

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今までの紹介まとめはこちら↓↓↓
donngy.hatenablog.jp