ドンキーの部屋

『小説家になろう』のおすすめと『中医学』に関するあれこれを紹介します

【小説家になろうオススメ】110.ヒトトトイ

今回は女主人公のファンタジーを紹介します。主人公成長ものです。

No.110 ヒトトトイ

作者

ユーツキ 様

あらすじ

 魔法により変貌した世界、その未来の世界――
 無為自然たる動物のごとき〝ヒト〟の存在の中に、ごく稀ながら出現する魔力をまとう個体があった。それは〝呪われたヒト〟と呼称され、現人類・トイにとっては忌み恐るべき存在である。呪われたヒトの魔力は、その身を守る障壁となり、現人類の力では傷ひとつつけることができない。加えて、最たる問題は、呪われたヒトの魔力に触れたなら、トイは死ぬという事実。ゆいいつ呪われたトイを覆う魔力に対抗できる〝ミハタ〟呼ばれる武具を用いる戦士は〝ミハタ遣い〟と呼ばれ、世間は推服の意、畏敬の念を抱く。
 山の小さな村落のはずれに住まう娘・ユリは、蒙昧ながらミハタ遣いになることを夢見て、街へとおりる。何もかもが新しい世界で、新たな経験に触れ、予期せぬ問題に巻き込まれながら、ユリは老齢の魔法使い・ポケ、そして二刀のミハタを持つ艶麗の少女・ルアと出逢う。三人は各々の目的を果たすために、幻の国〝キョー〟を目指す。

出典:本小説あらすじより

感想

物語の舞台は魔法により変貌した未来の日本です。

主人公は正義感に溢れ、少し口は悪いけれどとてもいい子で、子供ならではの迷いや間違いはあれども常に自分の心に誠実であろうとする強さを持つ、将来の夢はヒト殺しの少女です。

主人公の少女含め普通の人間のことをトイと呼び、トイの天敵たる呪われた者をヒトと呼びます。
そして主人公の少女は自分達の敵であるヒトを殺してトイを救おうと考えるようになりました。

この物語では主人公は同じヒト殺しを生業とする少女と老齢の魔法使いの3人で旅をしていきます。
まだ幼く、精神的にも成長しきっていない少女たちを教え導く魔法使いという構図で基本話は進んでいくのですが、魔法使いの言葉を聞き、行動指針を2人で決めていくこの関係性がとても優しくて、平和な物語ではないし常に殺伐しているのですが、そこに小さな営みを感じることができてとても暖かい気持ちになることが出来ました。

重めの世界観で描写もしっかりされていて登場人物たちにもそれぞれ個性があって、1話を読んでみてそのキャラクター性に引き込まれたならば完結している最終話まで一気に読みきることができると思います。

ヒト殺しに憧れた少女が仲間と一緒に旅をして成長していく物語。少しでも興味を持って貰えたならば是非読んでみてください。

評価

総合評価D
女主人公
ダーク
ヒト殺し

その他

完結済み
文字数 512,222文字

小説リンク

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今までの紹介まとめはこちら↓↓↓
donngy.hatenablog.jp