ドンキーの部屋

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【小説家になろうオススメ】73.最高難度迷宮でパーティに置き去りにされたSランク剣士、本当に迷いまくって誰も知らない最深部へ~俺の勘だとたぶんこっちが出口だと思う~

今回は書籍化もしている男主人公のハイファンタジーを紹介します。現地主人公で主人公最強です。

No.73 最高難度迷宮でパーティに置き去りにされたSランク剣士、本当に迷いまくって誰も知らない最深部へ~俺の勘だとたぶんこっちが出口だと思う~


作者

quiet 様

あらすじ

「俺なんて剣を振るしか能がないから、ひとりで迷宮に突っ込んだりしたら、二度と出てこられないかもしれないぞ。はは」

 Sランクパーティに所属する主力剣士・ジルは最高難度迷宮の攻略中、すったもんだあった末にたったひとりで置き去りにされてしまう。
 ただでさえ致命的な方向音痴のジル。そのうえ普段かけていた眼鏡がメッタメタのズッタズタに破壊され、もはや自力で地上に戻れる見込みは爪の先ほどもない。どう考えてもその場で救助を待つほか活路はない。

「ふっ……。口ほどにもないな、最高難度迷宮……!」

 しかし方向音痴に特有の根拠のないトンチキ自信と卓越した剣の腕を武器にジルは進む。ずんずん進む。書物に残された歴史上、まだ誰も踏み入ったことがないはずの領域をガンガン進む。途轍もない力を持つ魔獣が出てきてもよく見えないままズバズバ斬って捨てる。
 やがて現れる似たような方向音痴ども。
 徐々に姿を現し始める迷宮の本当の姿。
 そして訪れる「もしかして俺って何ヶ月もかけて出口から遠ざかってないか?」という悲しい気付き……。

 一方地上では、彼を捨てて行った冒険者パーティにも不穏な空気が立ち込めて……?


 そんな感じの準最強主人公系ファンタジー



出典:本小説あらすじより

感想

タイトルで流行りに乗ったザマァ系かなと思ったのですが、そのタイトルに少しコメディの雰囲気を感じて読んでみたら大当たりでした。

最初主人公はダンジョンに置いて行かれて一人ダンジョンからの脱出を目指します。しかし迷子になってしまって長い時間をかけて少し野生に帰りながらなんとかダンジョンを攻略していきます。

ざまぁによくある卑屈さが主人公にはまったく無く、主人公を切り捨てた仲間たちは落ちぶれて当然だという歪んだ欲望を感じさせられることもなくて、とても気持ち良く読み進めることが出来ました。

この物語は馴染みのある設定を変に捻らず素直に踏襲して、その上でオリジナリティを出してきているので初期設定からしっかりと考えていて伏線等も多く散りばめられていたのですが、それでも世界観を理解するのが簡単で読者に親切でそれでいてとても面白い小説でした。完成度がとても高いです。

この物語が本当に始まるのはダンジョンを脱出してからで、それまでは前座に過ぎないのですが、そこまでで既に完成度が高いです。それに脱出までの文字数も5,6万字程度であっさりと読むことが出来るので時間がある時に気軽目を通してみてもらえると嬉しいです。

主人公がダンジョンに置いてきぼりにされて始まる最強系メガネの物語。少しでも興味を持って貰えたならば是非読んでみてください。

評価

総合評価D
男主人公
主人公最強
ハーレムなし

その他

2週間ごと更新
文字数 342,548文字
書籍化

小説リンク

こちら

今までの紹介まとめはこちら↓↓↓
donngy.hatenablog.jp