【小説家になろうオススメ】51.齢５０００年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定～やだこの生贄、人の話を聞いてくれない～
今回は雄主人公のハイファンタジーを紹介します。主人公は弱い、眷属は最強です。
No.51 齢５０００年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定～やだこの生贄、人の話を聞いてくれない～
作者
榎本快晴 様
あらすじ
５０００年生きたドラゴンといえば大層な響きだが、そのドラゴンはいたって人畜無害な草食のそれだった。
しかし無駄にでかい図体と風格のせいで魔王軍の幹部と誤解され、近くの村から生贄の少女が捧げられる。基本的に臆病かつ気弱なドラゴンは少女を追い返そうとするが、やけに気合いの入った生贄少女はなかなか引いてくれない。
やむをえず「じゃあお主の魂ちょっとだけ食ったから、それでもう帰って」と方便で告げたところ、思い込みの激しい少女はそれでドラゴンの眷属になったと誤解してしまう。そしてあろうことか、彼女は誤解のままに妙な力を発揮し始め――無力なドラゴンは何の間違いか、魔王軍に反旗を翻すことになる。
反旗も何も、最初から部下でも何でもなかったのだけれど。
出典:本小説あらすじより
感想
齢5000年のドラゴンがいつからか人間から邪竜としてみられるようになり、そのドラゴンに奴隷の少女が生け贄として捧げられてくるところから始まる物語です。
主人公であるドラゴンのところにやってきた少女は思い込みが強く、主人公としてはただ平穏に生活を送りたいだけで生け贄など不要、とっとと帰ってほしいのですが、そうはいかずに生け贄の使命をまっとうしようと居座られてしまいます。
この物語は思い込みの強い生け贄少女と、彼女に振り回される主人公が主軸になるのですが、これだけでもわかる通り基本コメディで構成されています。
この二人が織り成す物語がとにかく面白くて、コメディ作品としては小説家になろうでも上位にあると思います。
主人公は5000年生きているのにドラゴンの中では最弱で、しかしそれを補って余りある程に少女が強くなっていきます。そしてこの二人が魔王討伐の旅へ繰り出し道中出会う様々な人たちへ楽しい被害を広げていきます。
主人公を振り回す思い込みが強い暴走少女というと自分の知りたい事だけを知り、やりたい事だけをやる傲慢な人間にも思えるかも知れませんが、この少女はそれだけには収まらずとっても良い子です。根が良い子なので多少うざったくとも許してしまえる、そういうそんざいです。
この小説は既に完結していて、書籍化漫画化して、さらにアニメ化までも決定していて、面白さが保証されているので安心して読み始めることができると思います。
5000年間平穏に過ごしていた主人公が眷属を自称する生け贄の少女に振り回されるコメディ中心の物語。少しでも興味を持って貰えたならば是非読んでみてください。
評価
総合評価D
雄主人公
最弱のドラゴン
最強の眷属
