【小説家になろうおすすめ】24.歴史に残る悪女になるぞ
今回は書籍化している女主人公の異世界恋愛。主人公のキャラクターが魅力的です。
No.24 歴史に残る悪女になるぞ
作者
大木戸 いずみ 様
感想
悪女になること夢見た女性が乙女ゲームの世界の悪役令嬢に転生し、思う存分その役割を果たしていく物語です。
作者様がジャンルを異世界恋愛に設定している通り、この物語は恋愛がメインになります。つまり本格的な悪役となり皆から嫌われる訳ではありません。
国の都合により悪役になることを強制された主人公が嬉々として役割をこなしていきます。国のための悪役ムーブであることから、それに気が付いた理解ある王子様がいて、理解ある弟分も登場します。それどころかその主人公の本質に気が付けず貶す周囲の人間をこそが悪役だとして書かれています。
この物語はあくまでも恋愛がメインなので、タイトルからイメージされる主人公の孤軍奮闘と、そんな状況を楽しむ主人公の様子が見たいという人にはおすすめ出来ません。この物語は悪役を演じる主人公と周囲の人たちとの認識のすれ違いを楽しむもの。主人公は少しおかしな子で可愛いです。
ファンタジー世界に生まれ、悪役を演じるためには強さが必要だと判断した主人公はとにかく鍛えていきます。そして物語のメインとなる学園編に突入した頃には世界でも屈指の強さとなっています。そしてヒーローはその主人公のさらに上を行っています。
この主人公がとても味のあるキャラクターをしていて、とにかく悪役を楽しんでいます。学園で同級生から罵詈雑言を浴びせられてもそれは完璧に悪役になりきれているからこそだと喜んで受け止め、さらなる悪役を目指していきます。周囲の人は辛い役目を押し付けられて、それでも健気に役割を遂行する主人公に負い目を感じているにも関わらず。主人公と王子様と主人公の兄弟と弟分と幼馴染みと、沢山のイケメンが出てきて選り取り見取り、主人公は誰を選ぶのでしょうか。こうご期待。
悪役に憧れた主人公が周囲を気にせず楽しみ、その様子を見てまた楽しむヒーローとの恋愛物語。少しでも興味を持ってもらえたならば是非読んでみてください。
評価
総合評価D
女主人公
悪役令嬢
主人公強め
逆ハーレム
