【小説家になろうオススメ】90.啼かないカナリアの物語 ~ 声を出せない魔法使いと模造の小鳥の探しもの ~
今回は書籍化もしている女主人公のハイファンタジーを紹介します。現地主人公の主人公最強です。
No.90 啼かないカナリアの物語 ~ 声を出せない魔法使いと模造の小鳥の探しもの ~
作者
綾村実草 様
あらすじ
この世界の魔法は声に出す事で発動される。
カナリアと呼ばれる少女は魔法使いだった。ただし、物心ついた時から彼女の声は出ない。
声が出ない魔法使いは一人もいない。カナリア以外は。彼女は、相棒であり、大切な存在でもある、小鳥の形をした金属ゴーレムのシャハボと、探しモノの旅を続ける。
彼女は強い。
しかし、取り巻く運命は過酷である。目的の為に奔走するカナリアを、凄惨な戦いへと導き、様々な思惑のひしめく深謀の渦中へと誘う。今もまた、肩を並べて同じ任務をこなした、善良なはずの冒険者チームが彼女の前に立ちはだかる。
彼らは知らない。カナリアの進む道を遮る事の結末がどうなるかは。
そして、カナリアもまた知らない。この結果が、渦巻く陰謀の始まりだという事を。ただそれでも、彼女は突き進む。相棒のシャハボと一緒に。自らの願いの為に。
これは、声の出ないカナリアと言う魔法使いの、望みを見つけ叶えるための物語。
出典:本小説あらすじより
感想
話すことは出来ないけれど誰よりも上手く魔法を使える少女があるものを探して旅をする物語です。
この世界では魔法を使う為には呪文を詠唱をする必要があります。しかしそんな中で唯一の例外として主人公は声を出さずとも魔法を使うことが出来ました。
そのような世界なので周りの人間は主人公が魔法を使えるのには何か理由があるはずだと考え、そして自分なりの理由を見つけて主人公を侮って来ます。
これによって悪役を圧倒的な才能でねじ伏せる構図が完成します。
多く登場する敵役が分かりやすく悪役をしてくれているので気兼ねなく勧善懲悪を楽しむことが出来ました。
そしてこの物語では話せないことで多く経験したであろう人の悪意による行動を対処してきて成長し、冒険者としての実力を組織に認められた状態からスタートします。なので主人公の安定感が半端なく、これはあくまでも読者視点から見たものですが強者の風格を漂わせてながら少女のユルさもあわせ持っていて一話目からそのキャラクターに魅了されてしまいました。
この小説は書籍化も果たしていてその面白さは保証されています。
話すことの出来ない少女があるものを探して旅する物語。少しでも興味を持って貰えたならば是非読んでみてください。
評価
総合評価C
女主人公
主人公最強
旅