【小説家になろうオススメ】102.千早ちゃんの評判に深刻なエラー
今回は女主人公のローファンタジーを紹介します。主人公はコミュ障で多くの災難に見舞われます。
No.102 千早ちゃんの評判に深刻なエラー
作者
氷純 様
あらすじ
「――なんなんだ、あのボマーは!?」
異世界へのゲートが開発され、各国は新資源を求めてそれぞれが特区を建設。それぞれが新界と名付けられた別の異世界を探索、開発している世界。
人間が直接異世界に行くと、未知のウイルスなどで影響が出る可能性があるため、各国は専用の遠隔操作ロボット『アクタノイド』を送り込んでいた。
臆病、コミュ障ゆえに就活に失敗していた兎吹千早は完全在宅業務の文字に惹かれてアクタノイドの操縦者アクターとなる。
その選択こそが、新界関係者を震え上がらせるボマー誕生の瞬間だった。出典:本小説あらすじより
感想
この世界に住む地球人は異世界の存在を認識していて、数多あるそれらを各国1つずつ割り振り、それぞれの国が国力を挙げて探索をしていきます。そしてその世界の日本に住むコミュ障の少女が主人公です。
彼女のコミュ障は度を越していて、工業高校を卒業したは良いものの就職活動には失敗し、途方に暮れていたところに届いたのが工業高校の卒業生への遠隔操作ロボットの操縦士の募集でした。
そして色々あってロボットの操縦士になることが決まり、自室からロボットを操って異世界へと乗り出していくことになります。
この小説を読んで初めに思ったのは展開が早すぎるなというものでした。
仕事と仕事の合間には数日があって主人公は適度に休んでいるのですが、読んでいる側としては少し忙しないかなと。
しかし読み進めていくにつれて主人公のヘタレ具合と、理不尽な目に曝されながらも上手い具合に対処していく能力の高さに驚かされて、一気に主人公のことが好きになってしまいました。
主人公が理不尽な目にあって泣き言を言って、それをみて読者は笑いながらも主人公ならばなんとかなるだろうとある種の信頼を寄せる。
ただ主人公はロボットの操縦に対する適正は高いですが、先立つものがないためロボットは貸し出しの貧弱。当然壊してしまえば弁償をしなければならないという中で出来るだけ安全な仕事をこなしていこうと注意して仕事を選んでいきます。……選んでは、いきます。
ちょっとコミュ障が強すぎるだけで普通の女の子が何故か常に騒動に首を突っ込んでその不幸を嘆く物語。少しでも興味を持って貰えたならば是非読んでみてください。
評価
総合評価B
女主人公
コミュ障
不幸