【小説家になろうオススメ】96.ゲボクちゃん
今回は女主人公のハイファンタジーを紹介します。現地主人公の少女の物語です。
No.96 ゲボクちゃん
作者
つぐみ 様
あらすじ
村のみんなを助けるために封印されていた魔神を解放したら、
「そんな悪い子はうちの子じゃありません」と村を追いだされました。
行くあてもないので、魔神のゲボクになることにします。出典:本小説あらすじより
感想
とある村で良い子であれと育てられ実際に良い子に育った13歳の女の子が、村を救うために悪い子になり魔神に助けを求め、結果村は救えたものの悪い子は村に置いてはおけないと追い出されてしまうことで始まる村娘の物語です。
小説のタイトルにもある通り主人公は魔神のゲボクとして行動していきます。
主人公の体は心臓が魔神の物に置き換わっていて肉体的には既に死んでしまっています。
しかしだからこそ、体に無理がきいてそれが主人公の性格と上手く噛み合って常人には理解できない行動をしていきます。
基本ヘタレで魔神に感謝して敬いつつも嫌なことには文句も言う。そしてウダウダしていると魔神に肉体の操作権を奪われて強制的に行動を取らされるも、持ち前の精神性で過去は振り返らずに上手いことやっていきます。
それからこの小説の面白いところが、主人公が魔神に助けを求めてゲボクとなった時に自分は既に死んでいて、人間ではなくなってしまったことを受け入れているところです。
人間ではなく魔物であることを自覚して行動していく主人公が、その背景を知っている読者の視点から見ると切なくてもどかしくてもの悲しい雰囲気を漂わせているように感じられます。
主人公は能天気に生きているだけなのにもかかわらずに。
現在更新停止されていて、いつか作者様の気が向くことを祈ってます。
故郷の村を救い魔神のゲボクとなった少女が魔神の復活を目指して世界を旅する物語。少しでも興味を持って貰えたならば是非読んでみてください。
評価
総合評価C
女主人公
ゲボク
ヘタレ