ドンキーの部屋

『小説家になろう』のおすすめと『中医学』に関するあれこれを紹介します

【小説家になろうオススメ】93.終わりと始まりに嗤う

今回は男主人公のローファンタジーを紹介します。主人公は帰還者で強めです。

No.93 終わりと始まりに嗤う

作者

一果蜂火(イチカバチカ) 様

あらすじ

魔力など存在しない、現代社会。

 異世界より帰還し者達は、この世界より拒絶され続け、非能力者達の前では力を扱うことを許されなかった。この日、突然に『世界の理』が書き換えられ、同時に世界各地で大規模なテロが多発した。

 その時に人々が目にしたのは、これまで空想の世界の力であった筈の『魔法』であった。そして、これまでの世界は終わりを告げ、新しい世界が始まることとなる。

 これは現代を舞台に、混沌と化していく世界を生き抜こうとする者達の物語。

 “終わりと始まりの日”と呼ばれるこの日———その顔は嗤っていた———

出典:本小説あらすじより

感想

これは突然世界の理が改変されたことで少数の個人が圧倒的な力を持った日本を舞台に繰り広げられる物語です。

この世界には多くの異世界転移を経験して帰還した人達がいるのですが、そのほとんどがその時の記憶は失ってしまっていました。そして今作の主人公もその中の一人、世界の改変に伴う事件に巻き込まれて生死の境を彷徨ったことで本来の力を思い出します。

この物語ではそれぞれが個性豊かな能力を所持していて、主人公の能力も何だか凄そうだけどまだその全貌は明らかになっておらず、未知の部分も多いです。それでも底知れない力強さを感じることが出来ました。

それからとりあえず物語としての主人公は存在するのですが、この小説は群青劇の体をとっていてその視点は多方に飛びます。世界改変を行った人物に焦点を当てたり、一見関係無さそうな兄弟に視点を当てたり。
それから私は知らなかったのですが、作者様は以前に大作を執筆、完結させていて、この物語ではその時の主人公も登場します。これは賛否あるかもしれませんが、私は知らなかったからこそ純粋に今作の主人公に感情移入して読むことが出来ました。
そうでなければブレてしまっていたかも知れません。

設定が練られていることを感じさせてくれたこの小説はとても面白かったです。
ただ現在は更新を停止していて再開の見込みが薄そうなのが少し残念な所でもあります。

ファンタジーが溢れた日本で固有能力を携えて覇権を争う物語。少しでも興味を持って貰えたならば是非読んでみてください。

評価

総合評価D
男主人公
主人公強め
未練

その他

更新停止中
文字数 249,898文字

小説リンク

こちら

今までの紹介まとめはこちら↓↓↓
donngy.hatenablog.jp