ドンキーの部屋

『小説家になろう』のおすすめと『中医学』に関するあれこれを紹介します

【小説家になろうオススメ】31.キモオタモブ傭兵は、身の程を弁(わきま)える

今回は男主人公の傭兵系SF。主人公強め、恋愛要素なし。

No.31【連載版】キモオタモブ傭兵は、身の程を弁(わきま)える

作者

土竜 様

あらすじ

過酷な傭兵稼業に身をおく、キモオタ傭兵は、目立たず・控えめに・身の程を弁えて、過酷な戦場を生き延びる。

イケメン主人公や美女・美少女には絶対に近寄りたくありません!
何故なら、モブな脇役が主人公に絡んだら不幸になるに決まってるお!

出典:本小説あらすじより

感想

宇宙を舞台に主人公が傭兵として商人や学者の護衛、デブリの排除から戦争まで様々なものを仕事にし、過酷な傭兵家業を生き抜いていきます。
と言うのも、脇役でありモブであることを自覚する主人公は、主人公属性のある人や美人美少女を避けています。彼らに関わってもモブは良くて引き立て役、悪ければ捨て駒にされてしまうから。
それでも主人公がこんな命のやり取りのある傭兵をやっているのは両親の借金を返済するためです。両親は善人で、ただ世渡りが上手くなかった。そしてそのために息子に命をかけさせている自分達に、色々重たいものを抱えていそうな感はあります。良くも悪くも一般人ですね。
主人公は基本一人で仕事をこなし、場合に応じて他の傭兵や別の業種の人と協力したりします。主人公がソロだというと本当に一人ぼっち、友達も一人もいないというパターンも小説家になろうには多くあるのですが、この主人公にはちゃんとオタク趣味を分かち合う友人がいるし、安心して宇宙船を任せることができる技術者もいるし、信頼できる傭兵ギルドの職員もいます。彼らとの関わりも主人公が気を許している感じが日常系を演出していてとても良かったです。

この小説はタイトルの通り最初はしっかりキモオタモブ傭兵をしていたのですが、主人公の口調が読者には不評だったのかどんどん普通になっていき、キモオタの要素が減ってしまっています。一人称で語られる物語なので心の中でくらい好きな口調でも良いと思うんですけれどね。ただこれは個性的なキャラクターが好きな私個人の感想に過ぎないのも理解しています。やはり読んでもらえなければモチベーションも保てませんし。
主人公は傭兵として中々の腕前を持ち、現状中の上から上の下あたりの力量があります。宇宙船を自分好みにカスタマイズし、それを完璧に操る事が出来る。この力量があるで、主人公属性の持ち主や美人美少女ともそれなりの関わりが出てきます。このカースト上位陣にも一目置かれるも関わりを絶とうとする主人公を見て、読者は歪んだ優越感を得ることができると思います。実際私がそうでした。

キモオタモブ傭兵が危うきに近寄らず、着実に命をかけてお金を稼いでいく物語。少しでも興味を持ってもらえたならば是非読んでみてください。

評価

総合評価B
男主人公
恋愛要素なし
主人公強め

その他

不定期更新
文字数 274,796文字

小説リンク

こちら

今までの紹介まとめはこちら↓↓↓

donngy.hatenablog.jp