ドンキーの部屋

『小説家になろう』のおすすめと『中医学』に関するあれこれを紹介します

【小説家になろうおすすめ】30.はぐるまどらいぶ。

女主人公の熱血ハイファンタジーを紹介します。主人公強めマスコットありです。

No.30 はぐるまどらいぶ。


作者

かばやきだれ 様

あらすじ

アンティ・キティラ。私、魔無しです。
15歳まで、
魔法を覚えられない子供たちは、
神様に能力をもらいにいきます。
ちょっと教会まで。
私もその1人だったんですが……。

きゅいいいいいいん。
うわぁぁぁぁぁん、お母さぁぁぁん!!!!!

アンティの、アンティだけの冒険が、
いま、はじまる!?

出典:本小説あらすじより

感想

食堂の看板娘を担う主人公は15才になるまで魔法を覚えることが出来ませんでした。そして教会で神官が引くほどに真剣に神に祈りを捧げ、授かった魔法は歯車魔法でした。神官も聞いたことのないこの魔法には何が出来るのか、頭の横に浮かび上がった歯車の様なものは何なのか。

主人公はこの魔法に出来ること、そして自分自信に為すべき何かはあるのか、自分探しの旅に出ることになります。
正義感の強い主人公なので旅の途中で出会った問題を抱えた人たちを助け、それが縁となり、主人公の周りには彼女を慕う多くの人たちが集まってくることになります。

今この小説にはガールズラブのタグがついていますが私が読み始めた頃にはそれはなく、正義感の強い、熱い主人公と登場人物像たちとの友情の物語でした。そして現在はそれが少しいきすぎている感じです。まあ多様性の時代ですからね。私は全然許容範囲でした。
そしてこの小説では主人公の少女アンティが凄く熱い人間で結構臭いことも宣います。昔はそういう主人公も散見されたのですが、今となってはとても貴重で、なろうでこのようなタイプの主人公がこれだけの物語を繰り広げるのは、私が知る限り他にありません。
ハイファンタジーなので羊人間やタヌキ人間等も登場し、異種族が共存しているからこその社会的弱者の地位に甘んじている種族も存在します。そしてここに手を差し伸べるのが主人公。絵本のような物語なので少し辛い部分があったとしても基本的にはハッピーエンドで推移します。
軽い文体で書かれているのですらすら読むことができるのですが、それでも400万字越え。いくら軽くともそれなりの重さがあると思います。しかしだからこそ生まれる世界観や交遊関係の深みが新たな展開を面白いものに仕上げています。主人公の好き嫌いは分かれるかと思いますが、その判断がつくまでは読んでみても良いのではないかと思います。

歯車魔法強いです。私たちが想像出来ることはだいたい出来て、さらに突飛な使い方もあります。この魔法にはロマンがある。

食堂の看板娘が不思議な魔法を授かり繰り広げる熱い冒険譚。少しでも興味を持ってもらえたならば是非読んでみてください。

評価

総合評価C
女主人公
主人公強め
はぐるま
マスコット

その他

週1程度更新
文字数 4,243,115文字

小説リンク

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今までの紹介まとめはこちら↓↓↓

donngy.hatenablog.jp