【小説家になろうオススメ】121.帰ってきてもファンタジー!?
今回は男主人公のローファンタジーを紹介します。主人公最強、ハーレムありです。
No.121 帰ってきてもファンタジー!?
作者
月見ココア 様
あらすじ
突然剣と魔法の世界に次元漂流した普通“っぽい”少年・シンイチ。
そこで悲劇や戦争、陰謀策謀を経験しながら2年の旅路の末に自力で元の世界に帰還するが
故郷『地球』は科学技術が発達した別の異世界『ガレスト』と交流を始めていた!
ステータス主義や進んだ技術が横行し始めてちょっとした現代ファンタジーと化しつつある地球。
数年の離別と世界の変化で変わってしまっていた家族や友人の環境。それらを知ったシンイチは
騒ぎの種となるのを嫌い、そして平穏無事な生活を送りたいと思って自らの“力”を隠す道を選ぶ。
それが叶えられない願望と理解しながら。だって彼は騒動を引き寄せる上にそれに慣れ過ぎていた。
何より彼は根本的な部分でどうしても「世話焼きなお兄ちゃん」だった。
これは彼が帰還してしまったために始まった物語。
※最初は時系列通りではないのでサブタイの数字を目安にしてください。
また作者が好き勝手に書いておりますのでご了承ください出典:本小説あらすじより
感想
これは中学2年生の時に異世界に漂流してしまった少年が、苦労を重ね、日本に戻って来たところから始まる物語です。
主人公にとっては2年間の異世界放浪生活に過ぎなかったものが、日本に帰って来てみれば8年の月日が流れていて。当然それだけの時が流れてれば家庭周囲の環境が変わっていないはずもなく、しかもそれだけに収まらず、最も大きな変化として世界が主人公が迷い込んだ異世界とは別の異世界と交流を始めていました。
そうして帰還から色々あって我が家に居場所を見つけられなかった主人公は、地球と異世界が交流目的に共同で設立した学園へと編入することになります。
この物語はプロローグがあって1章が学園に編入したところからで、2章が帰ってきてから学園に編入するまでにあったことになります。
この小説は現在も更新か続いているのですが、初投稿は9年も前で、文章もしっかりしていて設定も緻密に練られているのですが、今の流行りからすると嫌悪感を持たれてしまいかねない要素が多々あることは否定できません。
ステータスによる倍率計算や『俺、また何かやっちゃいました?』など。他にも主人公を過剰に持ち上げる描写が散見されたり、それらが試験編から頻度を増すのでそこだけは目を瞑っていただきたいかなと思います。
そこを気にしなければその時々の状況や心情の変化が丁寧に違和感なく描写されていて、主人公の強さや弱さ、成長を見ることもできてとても満足して読むことのできる小説になっています。
軟派な主人公が心をすり減らしながら周りを助けていく呪いにも似た何かを幻視せずにはいられない、涙無しには読むことのできない物語。少しでも興味を持って貰えたならば是非読んでみてください。
評価
総合評価D
男主人公
ハーレムあり
主人公最強