ドンキーの部屋

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【小説家になろうオススメ】120.転生難民少女は市民権を0から目指して働きます!

今回は書籍化が決まっている女主人公のハイファンタジーを紹介します。異世界転生、進行はゆっくりです。

No.120 転生難民少女は市民権を0から目指して働きます!

作者

鳥助 様

あらすじ

【第三章完】10才のリルはある日自分に前世があることを思い出した。そして、今の難民の境遇に悲観する。難民脱却のために動き出したが、両親に見放されたリルには何もなかった。信用、知識、道具、力……ありとあらゆるものが不足していた。でも諦めずに0から始めてみることにする。そのために冒険者を目指すことにした。何もなかったリルが少しずつ様々なものを手に入れて、出会った人々に支えられながら、町の中と外の依頼を両立する唯一無二の冒険者へと成り上がっていく。

出典:本小説あらすじより

感想

難民の少女が日本で暮らしていた頃の前世を思いだし、それをきっかけに生活環境の改善を目指していく物語です。

主人公が暮らす難民の集団は皆で助け合い、その土地の領主からも食糧などの支援もある、この世界の難民としては恵まれた部類の集団であると思われます。
しかし主人公の両親が集団の助け合いを拒み、食っちゃ寝するだけの怠惰な生活を送っていたために周囲からは冷たい目で見られて、それは主人公にも及んでいました。
そして前世の記憶を思いだしその危機的状況に気が付いた主人公が、まずは難民たちの信頼を得ようと行動を始めるところからゆっくりと物語は進んでいきます。

集団の手伝いをしている様子を丁寧に書いて、主人公が生き生きと工夫している様子を丁寧に書く。
そして読者は楽しそうにしている主人公を見ることができます。

それからこの世界の住人は良い人たちばかりでこの物語全体が優しい雰囲気に包まれています、両親以外は。
それとは別に主人公が前世の記憶を持っている10歳にしてはその言動が幼過ぎるきらいがあるのが残念でもありました。

この世界はファンタジーでもあって魔物やステータス、冒険者といった要素もあるのでこれもこの小説を読むかどうかの判断基準になるのではとおもいます。

前世を思い出した難民の少女がその地位脱却を目指して頑張る物語。少しでも興味を持って貰えたならば是非読んでみてください。

評価

総合評価D
女主人公
冒険者
難民

その他

不定期更新
文字数 365,038文字

小説リンク

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donngy.hatenablog.jp