【小説家になろうオススメ】117.敗残兵、剣闘士になる
今回は男主人公の時間遡行ものを紹介します。主人公強めです。
No.117 敗残兵、剣闘士になる
作者
しろち 様
あらすじ
1945年6月26日
第二次世界大戦末期、日本の神風特別攻撃隊として訓練機の白菊を改造した爆弾付き戦闘機でメリケンの空母を上空から奇襲
しかし落下の速度に機体が耐えきれず空中分解、海に投げ出され意識を失った目が覚めた先は179年のローマ帝国
海に流れ着いて縄で縛られ剣奴として円形闘技場で売られるところで意識を取り戻した
目の前には重装備の剣士、裸一貫蹴り倒したが喝采は得られず
金貨10枚という格安で売られ、自分を買い戻すため剣闘士として生きていくことになった出典:本小説あらすじより
感想
第二次世界大戦末期にアメリカへ神風アタックをかました主人公が何故か古代ローマに転移し、現地の人に捕まって剣闘士として生活していきます。
主人公が生きていたのは終戦間際の時代で、真面目に剣術を学んでいたのでそれなりの強さです。
そうであるので戦うことにはなれているし敵を殺すことにも抵抗はないのですが、剣闘士とはいえ使い捨てではないので殺すことを強要されることも少なく、地に足ついた剣闘士生活を送っていきます。
そして経つ月日の中で後輩が出来て、主人公の知識を伝授する弟子のような存在も出来て、生活を充実させながら名声を得ていくのはとても心が踊るものでした。
それから剣闘士とは言っても主人公の知識はそれに止まらず医療や刀鍛冶の知識を持って周りの評価を得ていく様はなろうらしさのある非テンプレといった具合でとても面白かったです。
私は今までローマにはあまり関心がなくて、残っている文献等からあの時代がどのように推察されているのかは知りませんが、作者様が時代考証をしっかりされてるのを感じることが出来ました。
そしてそうであるからこそのリアリティーを感じられて、先ほども剣闘士としての生活と申しましたが、私が想像していたそれよりも明らかに緩く、割りと主人公にも自由が与えられている感があります。
ローマの時代に飛ばされた主人公が剣闘士として周りを魅せて自分の立場を得ていく物語。少しでも興味を持って貰えたならば是非読んでみてください。
評価
総合評価B
男主人公
剣闘士
刀