ドンキーの部屋

『小説家になろう』のおすすめと『中医学』に関するあれこれを紹介します

【小説家になろうオススメ】77.冒険者ギルドが十二歳からしか入れなかったので、サバよみました。

今回は男主人公のハイファンタジーを紹介します。現地主人公でチートはなし。成長ものです。

No.77 冒険者ギルドが十二歳からしか入れなかったので、サバよみました。

作者

KAME 様

あらすじ

ここは港町にある冒険者の店「暴れケルピーの尾びれ亭」。
 うらぶれた冒険者たちが集うなんの変哲も無い冒険者の店に、なぜか純真で素直な子供がやってきた。

 困惑する店主。遠巻きにする冒険者たち。驚く依頼人。だんだんスれてくる子供。
 水面に投げ込まれた小石は波紋を広げ、少しずつ冒険者の店を変えていく。

 ―――これは一人の子供が、冒険者になる物語。


「ヒヒヒ! 冒険者なんてやつぁ、みんなダメ人間と相場が決まってらあな!」

出典:本小説あらすじより

感想

とある村の農家の子供だった主人公が9歳の時に家を出て町で冒険者として生きていく物語です。

主人公はこの歳にしてとても聡明で勉強熱心、そして優しい心の持ち主です。
自分が村で生きていくには周りに負担をかけてしまうと理解した主人公は村によく来る行商人の伝手を頼って町で生きていくことを決意しました。
しかし想像通りに物事は動かず色々あった末に冒険者に思い当たり、12歳からしかなることの出来ない冒険者になることにしました。3歳サバを読んで。

この物語は進行がとてもゆっくりで主人公の試行錯誤と成長、そして人間関係の変化が丁寧に書かれています。
多くの失敗から多くの学びを得て気の良い先輩冒険者に導かれながら少しずつその職に馴染んでいきます。
そしてその先輩冒険者やギルドの職員が廃退的でゆるい雰囲気を醸し出していて、そんな彼らが主人公の成長を陰に日向に気が向いたら助ける感じがこの小説独自の空気感を演出しています。

そしてこの小説を語る上で欠かせないのが裏の主人公とも言えるバカな冒険者の存在です。
気の良いバカで本当にバカなのに気が良くて、彼の存在があるからこそより主人公のことが好きになれたのかなと思います。

9歳の男の子が冒険者となり右も左もわからないながらも少しずつ学び成長していく物語。少しでも興味を持って貰えたならば是非読んでみてください。

評価

総合評価C
男主人公
冒険者
ゆっくり進行

その他

3日ごと更新
文字数 805,620文字

小説リンク

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今までの紹介まとめはこちら↓↓↓
donngy.hatenablog.jp