ドンキーの部屋

『小説家になろう』のおすすめと『中医学』に関するあれこれを紹介します

【小説家になろうオススメ】65.愚者のフライングダンジョン

今回は男主人公のローファンタジーを紹介します。主人公最強、主人公は人外になります。

No.65 愚者のフライングダンジョン

作者

ヱンタカースケ 様

あらすじ

ニート〗×〖怪物〗=人間社会の崩壊??? 
 夢、信念、向上心。いずれも持たないニートがいた。ある日、祖母が所有する畑で農作業をしていると局地的な地震が地元を襲う。突如として倉庫に現れた大穴は蠱惑的なダンジョンの入り口だった。
〜半年後、世界中の陸地で大地震が発生。世界各地でダンジョンが見つかり、人々は新たな時代の幕開けを感じた。パラダイムシフトをもたらす理想の資源を手に入れたとき、小国と大国の均衡は崩れて戦乱の時代へ逆戻りする。
〜その頃ニートはダンジョンにいた。あれからずっと迷子の大人だ。奇跡的に生きながらえたが代償としておぞましい怪物へと成り果てた。
襲いくる牙。謎の鉱石。限界を超えてみなぎる力。自由を求めて突き進め。いざゆけ、ダンジョンの最奥へ!
 これは頭のネジが外れたニートが愛されるべき怪物になる物語。それを観察する戯作である。

出典:本小説あらすじより

感想

おばあちゃんと暮らすニートの主人公が倉庫にできたダンジョンに潜り迷子になることで動き出す物語です。

主人公が迷子になってから無事脱出するまでが物語の一章にあたる部分で、これがしっかり重量があって面白いです。苦労しながらモンスターと戦い、常にダンジョンに合わせて自身を最適化していくことでどんどん人外の化け物になっていきます。

そしてなんとかダンジョンを脱出してからは日本を巻き込み、助けを求める人を救う優しい化け物のお話になっていきます。
主人公の見た目はダンジョンから出た後も残り続け、周りの人間からは恐れと嫌悪を向けられ、そして主人公の利用価値に気がついた人間はそれらを抑えて笑顔で近づいてきます。
そして主人公は元ニートの寂しがり屋なので、そんな自分を利用しようと近づいてきた者にも、そうと気が付きながらも彼らを歓迎して受け入れ協力していくことになります。

さらにこの主人公はニートらしさを良くも悪くも残していて、根は優しいのですが変なところで論理感が破綻している部分もあって。
化け物になったから精神性が変質してしまったのか、それとも凄い力を手に入れて傲慢になってしまっただけなのか。
色んな要素が合わさってこの主人公が形造られているのだとは思いますが、とにかく等身大で共感しやすい主人公でした。 

完璧な主人公ではないので嫌いな人は嫌いかもしれませんが、とても善い主人公だと私は思います。

自分の家の倉庫にできたダンジョンで遭難して化け物となって脱出した主人公の優しくて寂しい物語。少しでも興味を持って貰えたならば是非読んでみてください。

評価

総合評価D
男主人公
主人公最強
優しい化け物

その他

週1更新
文字数 1,122,962文字

小説リンク

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今までの紹介まとめはこちら↓↓↓
donngy.hatenablog.jp