ドンキーの部屋

『小説家になろう』のおすすめと『中医学』に関するあれこれを紹介します

【小説家になろうおすすめ】46.輪廻転生って信じる?

今回は女主人公のハイファンタジーを紹介します。異世界転生、主人公最強、主人公に恋愛なしです。

No.46 輪廻転生って信じる?

作者

Lynx097 様

あらすじ

美しい容姿を持って生まれた主人公は、それが原因で変質的なストーカーに付け狙われ、女性にとって最悪な部類に入る非業の死を遂げる。
そうして己の人生を呪った彼女は、何の因果か異なる世界で貴族の令嬢として二度目の生を受けることになるのだった。
魔法という技術に依って立つ世界は前世で流行っていたとある漫画作品の舞台に酷似していて、どうやら自分はその原作の登場人物の一人になってしまったらしい。
いかなる凶運を引いたのか、今世の自分は原作で『ゲス』とまで呼ばれた真正の悪役キャラであった。
悪役として絶命不可避な物語を変えるべく、彼女は独り、理不尽極まる運命への反抗を決意する。

問題は、そう。

……肝心の原作知識が、とってもうろ覚えであることだ。

出典:本小説あらすじより

感想

日本で悪質なストーカーに殺されてしまい次に気がついた時には自分も過去にプレイしていたゲームの悪役キャラに転生してしまった主人公が、未来に確定している死の運命を回避しようと奮闘する物語です。

主人公が転生した世界はゲームだけでなく漫画やアニメにもなった大人気コンテンツで、主人公もこの世界の大まかな流れと登場人物のことは知っていますが、物語が大きく動き出すきっかけとなる出来事や、細かい人間関係は忘れてしまっています。
しかしそれでも自分が転生した悪役キャラは物語の主要人物であり、最強の一角としての能力や出来ることは割りと覚えていました。そして本来なら物語の終盤で覚醒して初めて使えるようになる強力な魔法の存在を知っていて、あとはそのゴールに向かって努力をするだけという知識的アドバンテージを備えた状態で物語は始まります。

本来の物語で悪役キャラがなぜ悪役と呼ばれるような人間性になってしまったのか。そのきっかけとなる出来事を主人公も体験することになり主人公の人となりが固まっていくことになります。

悪役キャラがいるならば当然本来の主人公もいるわけで、この二人は正反対で対を成す存在です。そして物語の設定上どちらかの人間しか生き残ることは出来ず、本来の物語では悪役キャラは主人公に殺されることになります。
つまり悪役キャラに転生してしまった主人公は本来の主人公を殺さなければ生き残ることは出来ないというわけで。ここら辺の葛藤とそれでも絶対に死にたくないという思い。そして殺すしかないならば心の負担を減らすために仲良くならないように、関わらないように。
しかし相手は物語の主人公のポテンシャルを持った天真爛漫な女の子。とっても社交的で手強いです。
2つの陣営に別れたこの物語の終着点はどこになるのか今からとても楽しみです。

物語の悪役に転生してしまった主人公が死にたくないの一心で努力を重ねて味方を増やし、本来の敵に絆されて迷いながらそれでも生きていく葛藤の物語。少しでも興味を持って貰えたならば是非読んでみてください。

評価

総合評価C
女主人公
主人公最強
主人公に恋愛なし

その他

2日に1回更新
文字数 2,502,398文字

小説リンク

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今までの紹介まとめはこちら↓↓↓
donngy.hatenablog.jp