ドンキーの部屋

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【おすすめ紹介】14.欠けた月のメルセデス~吸血鬼の貴族に転生したけど捨てられそうなのでダンジョンを制覇する~【小説家になろう】

今回は女主人公のハイファンタジーを紹介します。主人公最強、ダンジョンが物語の肝になります。

No.14 欠けた月のメルセデス~吸血鬼の貴族に転生したけど捨てられそうなのでダンジョンを制覇する~

作者

炎頭 様

あらすじ

吸血鬼に転生した主人公。
しかし生まれた家は貴族なれど、母は側室の一人で待遇はお世辞にもいいとは言えない。
母共々ボロ屋敷に隔離され、このままではいつか捨てられるのは明白。
今は継承権があるのでかろうじて生活出来ているが、いずれ家は本妻の子が継ぐだろう。
それはそれでどうでもいいが、とにかく捨てられた時に自力で生きられるよう準備だけはしなくてはいけない。
幸いこの世界にはダンジョンというものがあり、そこに潜るシーカーという仕事がある。
ならば目指すはダンジョン制覇。
ダンジョンに潜り、稼ぎ、強くなり、仲間を増やしてまた潜る。

何の目的もなく、ただ生きる為だけに生きてつまらなく死んだ前世を思い、メルセデスグリューネヴァルトは強く想う。
「二度目だからこそ。悔いなく生き、そして笑って死ねる。そんな人生を送りたい」

これは欠けた月が満月となり、その生涯を笑って終えるまでの物語。

出典:本小説あらすじより

感想

今生を楽しく生きると決めた主人公が、それを成すために最も求められるものが強さであると考え、幼少気からバカみたいに鍛えどんどん強くなっていきます。そしてこの世界ではとある条件をクリアした上でダンジョンを踏破すると特別な力を得ることができるのですが、世界でも数える程しかいないその踏破者に主人公がなります。
この物語、主人公は母親と二人暮らしをしているのですが、このお母さんが良い性格をしています。幼少期にとんでもない訓練をしてどんどん強くなっていく娘に対し内心ツッコミながらも受け流し、自分たち親子を省みない旦那に対しても生活費さえ貰えるならば好きにすれば良いと割りきる。こんなお母さんだからこそ、自由に生きると決めた主人公も母親の事だけはおもんばかり、その人間性が魅力となって出ています。それでも日本人的常識人だった主人公は欠けた月、欠落した人間性に思い悩んでいます。それを抱えたまま進む主人公だからこそ応援したくなるのかもしれません。

吸血鬼に生まれ変わり自由を求めて強くなる、欠けた月の物語。少しでも興味を持ってもらえたならば是非読んでみてください。

評価

総合評価C
女主人公
主人公最強
母はある意味最強
ダンジョン