《小説家になろうおすすめ》12.放課後迷宮の歩き方 〜よくわかる迷宮学概論〜
今回は女主人公のハイファンタジーを紹介します。現地主人公の成長物語です。
No.12 放課後迷宮の歩き方 〜よくわかる迷宮学概論〜
作者
あがり 様
あらすじ
「迷宮」の恩恵を受け、繁栄している小国。そこに、世界でも数少ない「迷宮科」を有する学苑があった。
迷宮科の生徒であるリシアは第四十二班の班長だが、入学早々唯一の班員である幼馴染に去られてしまう。
「迷宮科の生徒であっても、一人で迷宮に立ち入る事を禁ずる」という学則の為に、迷宮に潜ることもできず落ちこぼれと呼ばれる学園生活を送るリシア。
そんなある日、リシアは「普通科」の女生徒であるアキラに出会う。一般生徒でありながら迷宮に興味津々な彼女を見て、リシアはある事を思い付く……。少年少女が迷宮で様々な人々と出会い、文化に触れ、時には対立する話です。
出典:本小説あらすじより
感想
学苑の迷宮科に所属し幼馴染みと共に迷宮へ潜っていた主人公が、その幼馴染みに見捨てられ迷宮に潜る事ができなくなります。そこで主人公が学苑の定める迷宮へ潜るための条件を満たすために、たまたま出会い、迷宮に興味を示した普通科に所属する異国の少女を迷宮へ誘ったことで物語が動き出します。
この物語の初投稿は2016年なのですが、少し前に流行った追放ものに通ずる部分があります。あると思うのですが、決定的に異なる部分が、この主人公にも悪い部分がたくさんあるところです。作者様の表現力不足でそう見えるのでなく本当にダメな子です。その為に読み進めていく上で結構精神力を削られました。主人公の行動による、周りの人の事やその影響を考えると。
この物語はノンストレスで読めるサクセスストーリーではありません。あくまでも幼馴染みから見捨てられる程の女の子が、周りの人達を傷付けながらも優しさに支えられて少しずつ、失敗を繰り返しながら成長していく物語です。たまにはこういう主人公も良いのではないでしょうか。
頑張り屋な少女がその時の利のみを見て行動し、失敗し成長しまた失敗するそしてまた…。こんながんばり屋な彼女の行く末に少しでも興味を持ってもらえたならば是非読んでみてください。
評価
総合評価C
女主人公
迷宮科
相棒の少女