【オススメ紹介】7.魔術師クノンは見えている【小説家になろう】
今回は男主人公のハイファンタジーを紹介します。主人公は魔法の才能がある現地主人公です。
No.7 魔術師クノンは見えている
作者
南野海風 様
あらすじ
人生とは、たった一言で全てが変わることがある。
「英雄の傷跡」と呼ばれる呪いを受け、視覚を失って生まれたクノン・グリオン。
視界どころか生きる意味さえ見えない彼は、無気力な幼少期を送っていた。
そんなある日、身体に水の紋章が浮かび上がり、魔力があることが判明する。
だからどうした。
魔力があろうと、魔術が使えようと、見えないことには変わりない。
クノンには相変わらず生きる意味が見えなかった。
そんなクノンを、そんなつもりのない思いがけない一言が覚醒させる。
※火曜日、金曜日、日曜日に更新しています。
出典:本小説あらすじより
感想
とある出来事をきっかけに目標が出来て魔法にはまり、それを生活の中心に据えてしまった魔法狂いの少年の物語です。
この世界には時たま『英雄の傷痕』と呼ばれる障害を持った天才が生まれるのですが、主人公はそれで生まれつき全盲でした。そしてそれにより幼少期には相当苦労します。ただ目標が出来てからの主人公は目が見えないことによる障害を物ともせず、興味の赴くままに才能を発揮していきます。
この世界は障害を持って生まれた時点で、それ即ち『英雄の傷痕』、有能であることが確定しており、そこは何だか救いのある世界だなと思いました。ただこれが本当に有能であるのか、それともそういう人達に生きる意欲を与えるためにそういう噂を拡散したのか、それはまだわからないんですけどね。私は後者ではないかと勝手に想像しております。そうじゃないと後天的に障害を持ってしまった人達が…。その格差は何だか寂しいです。これはただ身近に身体障害者がいる私の感傷に過ぎないんですけどね。今のところこの小説には後天的な障害者は登場していないので、その扱い方も気になるところです。
とある出来事をきっかけに目標が出来た魔法狂いで軟派な紳士の物語。少しでも興味を持ってもらえたならば是非読んでみてください。
評価
総合評価C
男主人公
現地主人公
主人公最強
固定ヒロイン
軟派な紳士
蟹