ドンキーの部屋

『小説家になろう』のおすすめと『中医学』に関するあれこれを紹介します

《小説家になろうオススメ》5.WELCOME TO HELL!

今回は男主人公のハイファンタジーを紹介します。主人公最強、異世界転生者です。

No.5 WELCOME TO HELL!

作者

毛熊 様

あらすじ

あるところに一人の復讐者がいました。彼の復讐者は成すべきを成し、そしてその国の法により極刑に処されます。

復讐を果たしは彼は満足しその処罰を受け入れたはずだったが、気が付けばそこは殺風景な荒野。死に行くものの幻覚と疑いつつとりあえず行動を起こします。目の前にある機械。その機械で妙な質問に答え、そして改めて判決を言い渡されます。

『地獄行き』
『そこで100間生き残れ』
と。

感想

これは蠍型のモンスターに異世界転生した主人公が常に死と隣り合わせの戦いを繰り広げる物語です。
この世界は主人公以外にも稀に異世界からの転生者が現れ、転生者には魂に至上命題が刻み込まれます。それが主人公の場合には『100年間生きる』ことだったのですが、生まれた環境が悪かった。生まれたその時から家主の人間に魔法により服従を強いられ、逃れようのない、戦いの日々へと身を投じざるを得なくなります。死にそうになる度に魂に刻み込まれた『100年間生きる』に突き動かされてなんとか生き延びて行くのです。
この主人公、生まれは蠍で前世の記憶は無くとも考え方は割りと人間的で、人間が悲しむ所で悲しみ怒る所でしっかりと怒ります。そして人化し、戦場で多くの戦友も手に入れます。これらのことから主人公への感情移入は容易かと思います。ただ日本語の誤りが、文章がしっかりとしているだけに少し目立つ所が少しもったいない気がします。常に命をかけて戦っていてシリアス多めなだけに。
戦争がメインの話ではありますが、今の所身内から名有りの死人が出ていないので鬱展開が苦手な人にも安心して読めると思います。しかし人に服従させられている期間も長いのでソコは少し読む人によっては辛いかもしれません。

そしてこの小説の面白い所は、主人公の強さに説得力があるところだと思います。主人公の活躍を純粋に応援できて、主人公のミスに「何してんだよ」とイライラできる。これは主人公に引き込まれている証拠なのでしょうね。
戦いの日々へと身を投じ、視野が広がり価値観が更新される。そんな蠍の変化と、そして『100年間生きる』の至上命題を果たすことができるのか。こんな蠍さんの将来が少しでも気になった方は是非この小説を読んでみてください。






評価

総合評価C
男主人公
主人公最強
蠍転生
人化あり
基本一人称

その他

4日毎更新
文字数 939,071文字

小説リンク

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今までの紹介まとめはこちら↓↓↓

donngy.hatenablog.jp